コラム

2026.09.28

非ITエンジニア、AI開発はじめました――生成AIで業務ダッシュボードに挑戦した話

この記事について

この記事は、私自身が生成AIを使って業務ダッシュボードの開発に挑戦した体験をまとめたものです。

私はエンジニアではありません。

そんな私が、実際の業務で使っている資料を「もう少し見やすく、使いやすくできないか」と考え、生成AIに相談しながら少しずつ開発を進めています。

この記事では、実際に使ったAIツールや、うまくいかなかったこと、試行錯誤したことも含めて、できるだけそのまま記録していきます。

※以下は、あくまで私自身の利用環境・作業時点での体験や所感です。AIツールの仕様や料金、利用制限などは変更される場合があります。

なぜ非ITエンジニアの私がAIでダッシュボードを作り始めたのか

きっかけは、拍子抜けするくらい単純です。

  • 今使っている資料が、なんとなくもっさい
  • 毎回データを集計するのが地味に面倒
  • せっかくなら、AIを使って「ちょっとかっこいいもの」を自分で作ってみたい
  • 正直、自己満足したい気持ちも半分あります(笑)

エンジニアでもない私に、そんなことができるのか。

半信半疑ではありましたが、生成AIがここまで身近になった今、「一度やってみよう」と考え、業務ダッシュボードづくりに挑戦することにしました。

最初のつまずき――Google AI Studioで無料枠がすぐ尽きた話

最初は、フロントエンドをGoogle AI Studioで作る予定でした。

ところが、私の使い方では無料枠の利用制限に早い段階で到達してしまい、作業を続けることが難しくなりました。

そこで、途中から複数のAIツールを使い分けることにしました。

今回、実際に使っているAIツールと役割は以下の通りです。

ツール 主な役割
Claude/Claude Code フロントエンドの作成・実装
ChatGPT デザインの構成案づくり、Claudeへの指示内容の整理

最初は一つのツールだけで何とかしようとしていましたが、実際に使ってみると、それぞれのツールに向いている作業があるように感じました。

「全部を一つのAIに任せる」のではなく、「相談する」「考えを整理する」「実装する」といった作業ごとに使い分ける。

私の場合は、この方法が比較的うまくいきました。

Claudeのデザインが「もっさい」と感じた理由

Claudeにダッシュボードの画面デザインを任せてみると、思ったような見た目になりませんでした。

機能的には問題ないのですが、私が頭の中でイメージしていたデザインとは少し違う。

一言でいうと、

「なんか、もっさい」

という感じです(笑)。

なぜこうなるのか気になり、ChatGPTに相談してみました。

すると、私の場合は「AIに任せる内容が大まかすぎること」が一つの原因ではないかと考えるようになりました。

そこで、次のような流れに変えてみました。

  1. ChatGPTに「Claudeでデザインするので、具体的な指示内容を整理してほしい」と相談する
  2. その指示をClaudeに渡す
  3. Claudeから質問や確認事項が返ってきたら、ChatGPTに相談する
  4. ChatGPTで整理した内容を、再びClaudeに渡す
  5. これを繰り返す

この方法に変えてみると、自分がイメージしていたデザインを100点とした場合、体感では85点くらいまで近づいたように感じました。

もちろん、これはあくまで私自身の感覚です。

ただ、AIに「いい感じに作って」と伝えるだけではなく、

「何が気に入らないのか」「どういう状態にしたいのか」「どこを改善したいのか」

を具体的に言葉にすることが、かなり重要だと感じました。

面白かったのは、途中からChatGPTとClaudeが会話しているような状態になったことです。

私の役割は完全に、

「コピペ、コピペ、コピペ、たまに動作確認」

になっていました(笑)。

正直、途中から二人が何を話しているのか、私自身よくわかっていない瞬間もありました。

それでも、自分が頭の中でイメージしていた画面が少しずつ形になっていく過程は、素直に面白いと感じました。

非ITエンジニアの私が学んだこと――AIの得意・不得意を理解する重要性

今回の作業を通じて、いくつか気づいたことがあります。

「ここを直して」より「まず現状分析させて」

修正したい箇所が出てきたとき、いきなり「ここを直して」と指示するより、

「まず今の状態を分析して」

とAIに考えてもらってから修正に入った方が、私の場合はうまくいくことがありました。

一見すると遠回りです。

でも、なぜその部分が気に入らないのか、どこを改善すればいいのかを整理してから修正した方が、結果的にやり直しが少なくなりました。

「Claudeが苦手だった」のではなく、私の指示にも原因があった

最初は、「Claudeのデザインがあまり好みではない」と思っていました。

でも、やり取りを続けていくうちに、「AIの問題というより、私の指示の出し方にも原因があるのでは?」と考えるようになりました。

今回使ってみて、AIツールによって得意に感じる作業が違うことが分かりました。

そして同じAIでも、指示の出し方によって結果がかなり変わります。

今回の経験から、AIツールそのものを評価するより、「自分の目的に対して、どう使うか」を考えることの方が重要なのかもしれない、と感じています。

利用制限と「朝・昼・夜」運用

利用しているサービスでは、一定時間内の利用量によって制限にかかることがあります。

そこで、作業を朝・昼・夜に分けて進めるようにしています。

まるで人間のワークライフバランスのようで、「AIにも休憩が必要なのか(笑)」と妙に人間らしさを感じました。

一番感じたのは「AIに作ってもらう」のではなかったこと

今回の作業で一番印象に残っているのは、「AIに作ってもらう」感覚とは少し違ったということです。

実際には、

  • うまくいかない
  • 原因を聞く
  • 指示を変える
  • もう一度試す
  • またうまくいかない
  • 別の方法を試す

という繰り返しでした。

つまり、

「AIに相談しながら、一緒に作っていく」

という感覚です。

AIに丸投げすれば完成するわけではありません。

自分が何を作りたいのかを考えて、それをAIに伝え、返ってきた結果を見て、また考える。

この繰り返しそのものが、今回の挑戦で一番面白かった部分でした。

まだ、完成していません

ちなみに、この記事を書いている時点では、まだダッシュボードは完成していません。

現在もフロントエンドを作成中です。

  • 次はどこで詰まるのか
  • そもそも本当に業務で使えるものになるのか
  • 非ITエンジニアの私が、AIと一緒にどこまで作れるのか

まだ分かりません。

だからこそ、もう少し続けてみようと思っています。

完成したら、「非ITエンジニアがAIを使って、実際にどこまで業務で使えるものを作れたのか」についても、改めて紹介したいと思います。

よくある質問(FAQ)

Q1. プログラミングの知識がなくても、AIでダッシュボードは作れますか?

A1. 今回の私の経験では、プログラミングの専門知識が十分になくても、AIのサポートを受けながら開発に挑戦することはできました。ただし、すべてをAIだけで完成させられるとは限りません。実際に作業してみると、指示の出し方や、生成されたコード・画面の確認など、自分で判断しなければならない場面もありました。

Q2. 無料プランのAIツールだけで最後まで作成できますか?

A2. 私の場合は、Google AI Studioの無料枠で利用制限に達したため、そのまま作業を続けることができませんでした。そのため、途中から複数のAIツールを使い分けています。ただし、利用できる機能や料金、制限はサービスや時期によって変わるため、実際に利用する際は各サービスの最新情報を確認する必要があります。

Q3. 非ITエンジニアがAIを使い始めるなら、何から始めればいいですか?

A3. 私自身は、まず「面倒だな」と感じている業務を一つ書き出してみるところから始めました。大きなシステムをいきなり作ろうとするのではなく、「この作業、AIを使ったら少し楽になるかも」という小さなところから試してみるのも一つの方法だと思います。


執筆:勝井

人材ビジネス業界 経験約20年・人材紹介事業部の立ち上げ経験あり・現役キャリアコンサルタント(延べ4,000名以上の転職サポート)

保有資格:キャリアコンサルタント(国家資格)/2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)/産業カウンセラー(民間資格)